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RSD-006
[ Bone ]
Jaermulk Manhattan
2005年2月まさしく「Bone(ボーネ)」はその産声をあげた。
70年代からニューミレニウムまで、時代を旅する様な「Bone」は、Break Beats,Drum'n'Bass,HipHop,Mondo music,Techno,JazzそしてProgressive
Rock等様々なタイプのビートを巧く使い分け、それぞれに華を持たせる事に成功している。
しかし雑多な趣向の「Bone」においても一環しているものは勿論有る。
それはJaermulk Manhat tan(ヤーマルクマンハッタン)が持つ、独特の軽快なHIPHOP感だ。
ある音が鳴り終わってから次の音が鳴るまでの間の取り方が絶妙なのだ。
無論グルーヴの要因は音の配置だけに寄るものではなく、音そのものの軟硬、長短等様々で、それらを相対的に上手に(エスペラント語でbone)編集していかなければならない訳だがJaermulk
Manhattanはその辺の編集能力に非常に長けていて僕はいつもそこにやられてしまう。
「Bone(ボーネ)」においてもその編集能力が十二分に発揮され、只の雑居ビルからコンセプチュアルなテーマパークへとそのステージを引き上げている。
それから「Bone(ボーネ)」に一環している物がもうひとつ。
全曲変拍子という勇気。
実は、初めてこのアルバムを聴いた時の僕の印象は、「超軟弱オサレモンド(お嬢様イチコロ仕様)」という若干消極的なものだった。全体的に聴きやすい上品なMixの上にモンドなS.E.が随所で鳴っている為、そういう印象を持ったのかもしれない。
しかし2巡目以降聴き進む内に、アルバム「Bone(ボーネ)」は前述した印象とは真逆の硬派なイメージを持っている事に気付いた。
Arp odyssey等のビンテージシンセのサウンドをこれでもかという程フューチャーさせたことで「あの頃感」を匂わせ、男の子心をくすぐるのである。
そして何より全曲変拍子という事がリスナーに勇気を与えてくれるのである。
全曲変拍子?
僕はそのことをあらかじめ知らされていたにも関わらず、最初聴いた時全くその事に気付かずにいたし、今でも気にしなければ完全にスルーしてしまう。
3拍子や6拍子、7拍子、果ては11拍子といった制約をダンスミュージックに設ける事は致命的でさえあるはずなのに、そこから違和感を消し去った上でこの制約を完全に克服し、
曲の強みに転じさせているのだ。
この事が一体どれ程の偉業なのか実際にCDを聴いて確かめて欲しい。そうすれば必ず分かってもらえるはずである。
そして未知なる領域に足を踏み入れたアルバム「Bone(ボーネ)」にいとも簡単に魅了されていくだろう。
僕はこのアルバム「Bone(ボーネ)」がリスナーの人生をどう演出するのか、想像すると楽しくて仕様が無い。
Price |
¥1,000- |
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Track |
Title |
試聴 |
1 |
Peter Piper |
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2 |
Organic Drumnbeats |
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3 |
Jearmulk Manhattan |
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4 |
Primeur |
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5 |
Tears For My Stairs |
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6 |
I am full of stomach |
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7 |
Ms. RymamDry |
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8 |
Nomura Tailor |
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9 |
Dusty Rhodes (Gibson) |
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10 |
Space Into The 1997 |
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11 |
Sennichimae Line passed
the Noda |
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12* |
Eleven Ninesix Wa |
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13* |
Sterea |
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*Bonus tracks for Japan
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